●AYA研「設立記念シンポジウム」に参加しました



 6月30日(土)に、一般社団法人「AYAがんの医療と支援のあり方研究会」(通称:AYA研)の設立記念シンポジウムに東京の共同代表が参加しました。

◎AYA研とは
 AYA研は、2015年~2017年に国の補助金(厚生労働科学研究費補助金「がん対策推進総合研究事業」)で、国内のAYA世代のがんの実態と課題などを調査した研究班「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」が元になって設立された研究会です。
 AYA支援に関わる人材の育成とネットワークの構築の場、学際的な取り組みの推進を通じ、AYA世代のがん患者の医療と支援の一層の発展を目指す組織です。(同研究会HPより抜粋)


 設立の発起人には、網膜芽細胞腫の専門医も名を連ねていらっしゃいます。
 設立シンポジウムは、160人ほどの参加者がいたそうです。研究会設立に関わった医師やソーシャルワーカー、AYA世代でがんに罹患した患者当事者など5人が登壇し、それぞれの立場から現状や課題、今後取り組むべき事柄などを講演していただきました。
 参加者は患者のほか、医療関係者も登壇者の詳細はフライヤー画像をご覧ください。
 
 AYA世代のがん、とは、主に思春期にかかる小児がんや、若年成人がかかる乳がんなどの大人のガンを総称することが多く、乳幼児期の発症がほとんどである網膜芽細胞腫は、「AYAがん」とは違う部分もあります。
 具体的には、未就学の頃に治療を終えることが多いため、思春期の多感な時期に治療を経験したり、闘病のために進学や就労などを阻害されたりするという経験は、経験しない方が多いと思います。(二次がんとなると話は別ですが)

 一方で、幼少期の治療がもたらす後遺症との付き合い方や、二次がんを早期発見するための長期フォローアップをどう受けたらいいか。また、進学、就労、結婚や出産など、人生の節目の時に、「がんサバイバーである」という自身のアイデンティティとどう向き合うかといったテーマに関しては、AYA世代のがん患者と共通する課題があると感じました。

 シンポジウムの詳細、配付資料などは共同代表が持っていますので、個別テーマなどで興味がある、と言う方は、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。

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一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会「設立記念シンポジウム」のお知らせ
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